100km試乗記

いま話題の電動バイクに乗り始めて、走行距離が100kmになりました。
新しいジャンルの乗り物に最初は不安もありましたが、実際は少々の初期トラブルはあったものの、実用には大きな問題もなく、毎日の通勤に大活躍してくれています!

電動バイクに乗っていて、まず感じるメリットは、ともかく「静か」なこと!

 

知識として「静かである」というのは分かっていましたが、実際に走行して感じる静かさは予想を遥かに越えていました。
なんと言っても「エンジン音が静か」なのではなく、「エンジン音がしない」のですから。

信号待ちをしている時は、駐車中の時と同じく、全くの無音です。
走行中でも、スピードから想像されるはずのノイズがずっと静かで、聞こえるのはタイヤが地面を転がる音と風切り音のみです。

 

このような、これまでバイクで走行していて体験したことのないシチュエーションから、周囲の景色が違って見えるほどなのです。
「この国道沿いには、こんなに心地よい葉擦れ音が聞こえるほど街路樹が生えていたっけ?」「夜の小路は、こんなに長閑な生活音で溢れていたっけ?」と、いつもの通り慣れた通勤路も、まるで違う道のようです。
狭い住宅街の路地を走り抜けても、塀の上で寝ている猫すら驚いくこともありません。一番近い感覚としては、自転車で走っていて見える景色でしょうか。

 

実際に走行してみるまでは、静かさゆえの存在感の薄さに、周囲を走行する車両に気付かれにくく危険を感じる場面があるのでは、という不安もありました。しかし、自分のバイクがあまりに静かなので、周囲の状況をよく把握でき、自然と運転に余裕がうまれるんです。
逆に、信号待ちに並んだライダーから、「あれ?なんでこのバイク走行しているのに無音なの?」と注目を集めるほどです。

 

また、住宅密集地にお住まいの方の中には、早朝や深夜にバイクを出し入れする際には表通りまで押していく、もしくは自宅のすぐそばまで到着したらエンジンをオフにして、惰性で駐車スペースまで移動するという方もいらっしゃるかと思います。
そんな気配り派の方には、この静かさから得られる自由さを、ぜひ感じて頂きたいものです。

 

次に感じるメリットは、「涼しい」こと!
これは、節電への協力が求められている今年の夏には、大きな利点です。

 

走行中に下からもわっと吹き上げる排熱なし。渋滞時の停車中でも、じわじわと熱を発するバイクを身体中で抱えこんでいる、あの暑苦しい感じを覚えることも、当然全くありません。

 

皆さんも、真夏の暑い日にバイクに跨っているとズボンの内側が汗でびっしょり、バイクから離れた途端に急に涼しく感じる、なんて経験をお持ちのことと思います。
あれだけの熱量を発するエンジン装置が、そもそも存在していないのですから、それは涼しいはずですよね。

 

駅やスーパーなどの身近な各施設でも、節電対策でエアコンの設定温度が高めとなっているこの夏は、バイクを降りて涼しい室内でヒンヤリなんて訳にもいきません。だからこそ「バイクに乗っていても暑くない」というのは、より魅力的です。
もちろん、自分で走行している最中にもCO2の排出が一切ないわけですから、周りにも熱を出さないですし、ひいては地球温暖化の防止にも繋がっています。

 

これまで、良いところばかりをあげてきましたが、難点もあります。

 

まず、乗り始めてすぐに、ミラーが脱落するトラブルが発生しました。
もともと鏡の拡大率が高くてやや見えづらい上に、ミラーに振動が伝わりやすい構造なのか小刻みに揺れて位置がずれてしまい、後方確認がしづらい状況でした。そこで、走行中にミラーに手を伸ばし、角度を調整しようと動かしたところ「メキッ」と音が・・・これは、まずいとミラーを手で支えながら、路肩に停車できるスペースまで走行を続けたのですが、そうこうしているうちに、振動でミラーが首の部分からもげてしまいました。
現在は、ネジ系がM8でオフロード用の汎用ミラーが適合するので、交換して使用しています。

 

次にあげられる難点としては、シート下のメットインスペースがやや狭いことがあります。
私はSHOEIのジェットタイプのヘルメットを使用しているのですが、残念なことにメットインには納まりませんでした。
(ヘルメットフックがあるので、日常ユースに困ることがありませんが・・・)

 

後は、バッテリーが取り外し式ではないため、充電できる環境を選ぶことでしょうか。
ガレージに電源が引いてある、もしくは1階の室内から直接(または延長ケーブルを利用して)電力が取れる場所にバイクが留められるお住まいなことが必須条件です。

 

まだまだ、新種の乗り物なので、製品として未熟な部分もありますが、これからの未来、エコで環境にもやさしい「電動バイク」が普及していくことは間違いありません。

 

スマートグリッド時代へと繋がる最初の一歩を、ぜひ自分自身で感じてみたい、味わっておきたいという方には、おすすめです!

カテゴリー: 電動バイクライフ   パーマリンク